今日の落日。
雲に隠れる間際に現れた反薄明光線。
そして、反薄明光線によって地平線の彼方に沈む事を知るのである。
撮影地:埼玉県狭山市 いつもの道
撮影日:平成二十八年四月十一日
平成二十八年四月二十五日、アルプス平から遠見尾根、五竜山荘を目指して入山しました。
つづき・・・
四月二十六日、大変お世話になった五竜山荘から下山です。
副支配人に「ヘリ呼ばなくていい?(笑)」などと冗談を言われながら下山開始。
白岳を下りますが、常に上から見下ろすようになります。滑落事故後の高度感に対する恐怖心の影響は大きく、腰が引けて手に持つピッケルが遊んでいます。
前日の登りで感じていましたが、こんなんじゃダメだ。
きっと他の人が見たら不格好で危なっかしい降り方に見えていたはずです。
とにかく足元だけでもしっかりと、滑らないよう、転ばないよう、アイゼンのツメを引っ掛けないよう、アイゼンの雪団子に注意しながら、一歩一歩慎重に…。
白岳を降りると、私が滑落した場所を再度通過します。
前日と同様、滑落した場所に近づき、見えてくると恐怖心(トラウマ)で心拍数が上がり苦しくなります。
滑落した谷側に寄らないよう、夏道より五竜岳側の雪の上を無事に通過しきって一安心。
西遠見山のなだらかなピークあたりで気分を落ち着かせるためゆっくり休憩しました。
※写真はクリック、またはタップすると大きく表示できます。
滑落現場を通過したことで、少し撮影していこうという気分にもなりました。
この先も痩せた雪の不安定そうな場所がいくつもあるので、気を抜かないよう、ゆっくりゆっくり、足運びを丁寧に。
下山の後半は痛みが出てしまいましたが、16時頃無事にアルプス平へ下山しました。
今回の山行で、膝の動きや筋力、体力不足、技術の低下、そして恐怖心・トラウマなど弱点を確認できたことで今後の課題が見えてきました。
そして、今後も遠見尾根へ登り、五竜岳の撮影を続けることへの道筋が見えたように思います。
滑落事故以来、応援してくださった多くの方々へ改めて心よりお礼申し上げます。
撮影地:遠見尾根・西遠見山付近
撮影日:平成二十八年四月二十六日
平成二十八年四月二十五日、アルプス平から遠見尾根、五竜山荘を目指して入山しました。
つづき・・・
四月二十六日朝の五竜山荘です。
冬は、西側の黒部側(富山県側)から季節風が吹き付け、東側(長野県側)には雪が屋根を隠すほどの吹き溜まりとなります。
しかし、黒部側は季節風が強く飛ばされてしまうため東側ほど雪は積もっていません。
山荘を閉めているときは補強しているそうですが(私が泊まった日もまだ食堂に補強がしてありました)、よくあの一方的な烈風に耐え、また一方的な雪の圧力に絶えられるものだと感心してしまうのです。
※写真はクリック、またはタップすると大きく表示できます。
屋根の雪は、天日で雪を溶かして水にするためだと思います。
ああ、何度見ても好きな風景。心地よい風景。
何時間でもこのあたりでぼーっとしていたい…
来れて良かった。登れてよかった…
そろそろ下山への出発です。
つづく・・・
撮影地:五竜山荘
撮影日:平成二十八年四月二十六日
先日、中判のリバーサルフィルムで撮影しましたが、写真の整理で使用するスライドマウントが足りなくなってしまいました。
自宅に残っていたマウントは「MATIN M-9429」で、箱には1980円の値札が貼られていました。
注文しようと、ヨドバシの通販サイトで確認すると、4330円に値上がりしています!
なんと、倍以上です!前回買ったのは2年前くらいではないかと思うのですが・・・
MATINのスライドマウントは、お隣のK国製。一箱に50枚入りですが、酷い歪みがあるので、熱湯に漬けてプレスして補正してから使う必要があるなど厄介な代物で、できれば使いたくないのです。
フィルムの需要が減ったことで、昔は種類が多かったスライドマウントもずいぶん減ってしまって、選択肢が限られる状態です。
今回は、ケンコーが販売元の「JOURNAL FIX 6×7」というのをヨドバシカメラの通販で新たに注文しました。20枚で1980円です。
届いた「JOURNAL FIX 6×7」の箱には「Made in Germany(ドイツ製)」と書かれています。
左が「JOURNAL FIX 6×7」、右は「MATIN M-9429」
マウントの状態を見れば一目瞭然だと思います。
右の「MATIN M-9429」は明らかに歪んでいるのがわかると思います。悪いのを出したわけではなく、ほとんどすべてがこのような代物です。
対して左の「JOURNAL FIX 6×7」にはどれも歪はありませんでした。
今後は「JOURNAL FIX 6×7」を使うことにしました。
平成二十八年四月十五日
先日、平成二十八年三月三十一日、所澤神明社での桜撮影ではデジタル写真機のほか、久しぶりに中判写真機(PENTAX67・6×7判)とリバーサルフィルムを使用して撮影しました。
使用したフィルムは「Velvia100F 220」ですが、すでに生産中止となっていますし、使用期限が2007年です。ただし、購入後からずっと冷凍保存していたものです。
※写真はクリック、またはタップすると大きく表示できます。
写真は、仕上がってきたポジをライトボックスの上に置いてコンパクトデジタル写真機で撮影。
久しぶりとはいえ、6×7判&リバーサルでの撮影は心地よく楽しいです。
撮っているうちに、ファインダーを覗いていると「感」のようなものが戻ってきて仕上がりをイメージしながら、被写体に、撮影に、集中できます。
撮影後は新宿のプロラボに現像依頼に出すだけです。
今回は、使用期限切れフィルムの試し撮影で使用したのですが、フィルムごとに劣化に寄る発色ばらつきがあり、今後、本気本番撮影では新しく購入したフィルムで撮影しようと思います。