コオニユリの夜花。夜間撮影です。
闇の中、LEDライトを植物たちに向けながら歩くと、その光の先に鮮やかな橙色の花が目に入った。
長野県白馬村 アルプス平 白馬五竜高山植物園にて。
撮影地:長野県北安曇郡白馬村 アルプス平
撮影日:平成二十八年八月十四日
八月九日から十五日まで白馬五竜に滞在しておりました。
ちょうどペルセウス座流星群の時期でありまして、五竜岳と流星との共演を捉えるべく…。
※写真はクリック、またはタップすると大きく表示できます。
五竜岳と流星
よく見ると、流星に色があり、緑色からオレンジ色に変化しているのがわかります。
流星は地球の大気圏突入時に燃える色でその成分がわかるようで、緑色は「鉄」、オレンジ色は「ナトリウム」らしいです。
はっきり色がわかるように写ったのは私は初めてかもしれません。
白馬村の夜景と流星
流れ星は、画面右上、星がグチャっと固まっているプレアデス星団(和名:昴)から少しだけ左上にシュッ!っと写っています。
中央より少し左上の一番明るい星はぎょしゃ座のカペラです。
撮影地:長野県北安曇郡白馬村 アルプス平
撮影日:平成二十八年八月十一日
平成二十五年十月、膝の手術をする事が決まったあと、入院前に松葉杖をつきながら長野県小布施町に滞在静養しました。その時に小布施町立図書館に行きまして、信濃毎日新聞社が昭和五十八年発刊の『信州山岳百科』という本に出会いました。
五竜岳の名前の由来や歴史が書かれているのですが、今まで読んだ本の中で一番妥当だと思える内容だと思い、コピーを取らせていただこうと司書さんにお聞きしたら、残念ながらこの本はコピー不可に指定されていました。
どうにかしたいと思いまして、『信州山岳百科』の五竜岳、遠見尾根に関する部分を、6時間かけて、持っていたノートに全部書き写したのです。
時は流れ・・・
五竜岳のことだけならば、書き写したノートがあれば済むのですが、この本の内容で周辺の山のことも知りたいと思うと、手元に必要と感じるわけで・・・
最近、その『信州山岳百科』を古本で購入しました!
すでに絶版本で、『日本の古本屋』でもなかなかの価格ですが、運良く格安で入手することができたのです。
五竜岳の名前の由来については、また別の機会に改めて書いてみたいと思います。
平成二十八年六月二日
平成二十八年四月二十五日、アルプス平から遠見尾根、五竜山荘を目指して入山しました。
つづき・・・
四月二十六日、大変お世話になった五竜山荘から下山です。
副支配人に「ヘリ呼ばなくていい?(笑)」などと冗談を言われながら下山開始。
白岳を下りますが、常に上から見下ろすようになります。滑落事故後の高度感に対する恐怖心の影響は大きく、腰が引けて手に持つピッケルが遊んでいます。
前日の登りで感じていましたが、こんなんじゃダメだ。
きっと他の人が見たら不格好で危なっかしい降り方に見えていたはずです。
とにかく足元だけでもしっかりと、滑らないよう、転ばないよう、アイゼンのツメを引っ掛けないよう、アイゼンの雪団子に注意しながら、一歩一歩慎重に…。
白岳を降りると、私が滑落した場所を再度通過します。
前日と同様、滑落した場所に近づき、見えてくると恐怖心(トラウマ)で心拍数が上がり苦しくなります。
滑落した谷側に寄らないよう、夏道より五竜岳側の雪の上を無事に通過しきって一安心。
西遠見山のなだらかなピークあたりで気分を落ち着かせるためゆっくり休憩しました。
※写真はクリック、またはタップすると大きく表示できます。
滑落現場を通過したことで、少し撮影していこうという気分にもなりました。
この先も痩せた雪の不安定そうな場所がいくつもあるので、気を抜かないよう、ゆっくりゆっくり、足運びを丁寧に。
下山の後半は痛みが出てしまいましたが、16時頃無事にアルプス平へ下山しました。
今回の山行で、膝の動きや筋力、体力不足、技術の低下、そして恐怖心・トラウマなど弱点を確認できたことで今後の課題が見えてきました。
そして、今後も遠見尾根へ登り、五竜岳の撮影を続けることへの道筋が見えたように思います。
滑落事故以来、応援してくださった多くの方々へ改めて心よりお礼申し上げます。
撮影地:遠見尾根・西遠見山付近
撮影日:平成二十八年四月二十六日
平成二十八年四月二十五日、アルプス平から遠見尾根、五竜山荘を目指して入山しました。
つづき・・・
四月二十六日朝の五竜山荘です。
冬は、西側の黒部側(富山県側)から季節風が吹き付け、東側(長野県側)には雪が屋根を隠すほどの吹き溜まりとなります。
しかし、黒部側は季節風が強く飛ばされてしまうため東側ほど雪は積もっていません。
山荘を閉めているときは補強しているそうですが(私が泊まった日もまだ食堂に補強がしてありました)、よくあの一方的な烈風に耐え、また一方的な雪の圧力に絶えられるものだと感心してしまうのです。
※写真はクリック、またはタップすると大きく表示できます。
屋根の雪は、天日で雪を溶かして水にするためだと思います。
ああ、何度見ても好きな風景。心地よい風景。
何時間でもこのあたりでぼーっとしていたい…
来れて良かった。登れてよかった…
そろそろ下山への出発です。
つづく・・・
撮影地:五竜山荘
撮影日:平成二十八年四月二十六日