以前、自分で解いた長着(着物)が洗い張りから仕上がってきました。
新宿区、中井駅からすぐ近くの中村湯のし店さんに依頼しました。
依頼に出してから三週間ほどで仕上がり。
綺麗になり、端縫いによってつなぎ合わされ、一本の反物に戻って返ってきました。
黒い生地は男物ならではの袖口布です。
今後の仕立てについては長着にするか羽織にするか、しばらく考えます。
本榊の実を使って榊染めをしました。
本榊の実は11月に収穫したものを今まで冷凍保存しておいたものです。
生地は、正絹の紬、白生地を使いました。あらかじめ糊を落としてあります。
榊の実を木綿の袋に入れ、煮ながら袋を押して実を潰しました。
色がしっかり出たところで袋を取り出し染液とします。
火を止めて少し温度が下がったところで正絹の白生地を漬けて染めます。
一定の温度に維持しつつ、生地を揺らしながら、30分ほど染めました。
ぬるま湯で洗って脱水(絞らない)後、媒染へ・・・
ミョウバン液を使っての媒染。
媒染中は色が変化してゆき、途中で綺麗な紫色となりましたがそれを通り越して青系へ変わってゆきました。
最後に洗ってみると、落ち着きのある綺麗な水色になりました!
※ホワイトバランスを取って撮影しています。
令和一年十二月十八日 午前中は上田市内のデザイン・編集の会社との打ち合わせ。
午後からは念願だった上田紬の小岩井紬工房さんへ見学に行きました。
北国街道に面し、周囲には時代を感じさせる建物が立ち並びます。
立派な門構えの工房です。
以前から写真やお話を聞いていて、どうしても見に来たい工房だったのです。
ついに来た!嬉しさがこみ上げてきます。
工房に入ってすぐに糸を染める部屋がありました。
外の光が入ってきやすそうで、色を見るには良さそうでした。
写真は撮ってません。
その先の奥の部屋には織りをするための機織り機、整経台、糸繰り機などが並んでいました。
まずは引きで撮影した写真です。
建物は明治期の建築だそうです。
機織り機は7~8台あったと思います。
まるで時代劇か撮影セットのようですが、ここは、今まで、今でも、これからも反物を生産し続けている工房。
人の力ではない動力といえば、糸繰り機の小さく単純なモーターくらいなもの。
ここで経糸1200本を整えるそうです。
経糸は生糸で、とても綺麗な色調で張られていました。
1200本の糸を張る…。長さは着尺(三丈五尺程度・13m)。
色や張り具合など細かい事が多いはずだと思うのですが、一本一本、意匠にあわせて…。
とんでもなく気が遠くなる作業としか想像できないです。Σ(゚∀゚ノ)ノひえ~
つづく・・・
令和一年十二月十七日 デザイン会社との打ち合わせのため、長野県上田市へ。
今回は、仕事の打ち合わせだけではもったいないので、上田の友人を訪ねるのも旅の目的の一つとしました。
まずは長野まで行き、少々の所用を済ませ、しなの鉄道で上田へ向かいます。
自動改札機だったので、いつも通りPASMOの入ったパスケースを手で機械にかざしながら改札を通過しようとしたら、何か様子が違う・・・
まさかのPASMOが使えない!!!
令和の時代に、県庁所在地の大きな駅でSuicaやPASMOが使えないなんて驚きました。
券売機で数年ぶりに切符を買いました。
切符を手に、しなの鉄道に乗りこむとなんだかじわじわと懐かしく、嬉しくなって、切符の写真を撮ってしまいました。
しなの鉄道上田駅への出入り口ですが、のれん風で洒落てます。
この日のお宿は八木屋旅館さん。
創業は江戸時代、今の場所では明治からの老舗です。
建物や設備は古いですが、手入れはされていて落ち着いて休める宿でした。
好みの宿です。たぶん上田に行くときはまた泊まると思います。
夜は着物に着替えて友人と呑み🍶に…。
ニンニクダレを使った焼き鳥が名物らしいのですが、これがとても美味しい!
クセになる美味しさでした。
上田での夜は楽しく更けてゆくのでした。
令和元年七月四日、東京都品川、旧東海道品川宿にある丸屋履物店さんへ。
以前、雪駄を作って以来、お気に入りのお店です。
今回は友人と行ってきました。友人は母親の草履の直しと下駄を新調。
丸屋さんは慶應元年創業、現在の御店主は五代目 六代目もおります。
台と鼻緒を購入すると、十分程度で自分の足に合わせて「すげ(台に鼻緒を取り付ける)」てもらえます。
友人が購入した下駄に鼻緒をすげているところを五代目と六代目同時に。
五代目と六代目が片方ずつすげているのですが、同じすげ具合になるのがさすがです。
私が雪駄を購入した時もやはり同様のすげ具合で感心した記憶があります。
すげる作業時間が手際よく早いです。ちょっと外に出てお茶…してる時間は無いです。
作業を見ながら一言二言お話してる間に終わります。
台や鼻緒の品ぞろえが豊富。
色とりどりの鼻緒が棚にぎっしり…
店頭には可愛い子供用の下駄が吊るされていました。
次々とお客さんが来られるので店の内観外観は撮影を控えました。
写真は撮影許可を頂いて撮らせていただきました。
–
令和元年七月十四日、所沢市、北野天神社の八雲祭、宵宮(夜祭)にて。
お祭りの告知ポスターは宮司さんが手書きされているのですが…
こてまるの画を見た瞬間に、実物に再現してみたい!と思ってしまいました。
お世話になっている氏子さんの一人(Tさん)に話をしたところ、やってみようと言う事に。
そこで…
神社の許可も頂きました。
Tさんが長着の仕立てを担当(こてまる用にお仕立て!)
私は手と足、うちわ、フランクフルト、正絹の角帯、草履の部分を担当させていただきました。
また、雨でしたので番傘(実用本物)も用意しました。
地元の方たちにはお馴染みのこてまる。
こどもの声で「あ!こてまる!」「浴衣着てる~!」「かわいい~」などと聞こえてきていました。
普段のこてまるはこんな感じです
浴衣姿のこてまる、しばらくは見られると思います。
今日は私も浴衣でした。
こてまると記念に写真を撮って頂きましたが知人の写真機の為、後日の入手となりそうです。
雨が降ったりやんだりでしたが、地元の方々の出店やお囃子で参拝者の方が多くて賑やかでした。
感謝。
令和一年五月三十日 銀座松屋へ近江上布の工房、新之助上布さんの展示会へ行ってきました。
機織り体験ができる機が置いてありました。
新之助上布さんの方に許可を得て撮影させていただきましたが、百貨店の店内と言う事もあり、背景には他のお店やお客様もおられるので、そういったことを考慮、配慮した写真のみにします。
今回の体験用の糸は、80番の糸だそうです。
織りに使う麻の糸って見たことが無かったのですが、結構つるんとした糸なのですねぇ。
杼(ひ)の緯糸は経糸より細い糸のようです。
100番と言われていたような…
機織り体験、織られた後をみたら、なんと絣柄…Σ(・ω・ノ)ノ!
これって、難しいやつだよね~
——
今回の展示会は友人と行きました。
二月に日本橋で行われた新之助上布さんの展示会の時に、友人が綿麻の反物を購入しました。
その後、その反物が着物に仕立てあがってきたとの事で、着てきていました。(奥の紫縞)
素敵に着られていました。
2月の時の新之助上布のスタッフの方ともお会いできて楽しそうに話されてましたね~
暑かったので扇子..(^^;
令和元年五月二十三日
東京都港区赤坂 伝統工芸 青山スクエアで開催されていた「上田紬 小岩井紬工房展」を見に行ってきました。
—
撮影地:東京都港区 伝統工芸 青山スクエア
撮影日:令和一年五月二十三日
—
令和元年五月二十三日
東京都港区赤坂 伝統工芸 青山スクエアで開催されていた「上田紬 小岩井紬工房展」を見に行ってきました。
縮緬紬、お召です。
紬感のある縮緬、この織りはとても綺麗です。
何と言ってもりんご染め。
これを見ずして何とする…
薄い色の地色に濃い色を使って花織模様が付けられていて、近くに寄ってみると、りんごの実に蜜が入ってるように見えます。
ん?なんだかりんごの香りが???
—
撮影地:東京都港区 伝統工芸 青山スクエア
撮影日:令和一年五月二十三日
—