久しぶりに襦袢の半衿を縫いました

久しぶりに襦袢の半衿を縫いました。

通常は「半衿を付け替える」などと申しますが、今までついていた半衿は以前和裁士さんに縫い付けて頂いたもの。外さずに、その上に藤色の生地を半襟として縫い付けました。

おしゃれ着というより普段着な着物のことが多いので、半衿については特別なことがない限り肌触りが滑らかな木綿にしています。
首回りの肌触り重要視してます。

一時期、柄の生地を付けたりしたこともありますが、最近は無地に戻っています。

薄い藤色の無地半衿は鬼平犯科帳のドラマで吉右衛門さんが付けていることが多かったのですよね~🤭

紺色の格子模様が以前和裁士さんに付けて頂いた半衿です。


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女性物の羽織紐を入手

あえて、手頃な女性物の羽織紐を入手しました。

以前から通販サイトで女性物の羽織紐が気になっていました。
色や意匠が多く魅力的、長さや太さに気をつければ男の羽織に普段着として使うことは問題なさそうです。

今回購入した羽織紐は女性物として売られていたものですが、太さ、長さが程よく、より房で色や組の切り替えがある意匠も気に入りました。

何と言っても羽織に直付けできる大坪。
S字金具を使わず大坪の羽織紐を結ぶ、解いて羽織を脱ぐは、所作としての美しさがあり私のこだわりなのです。
私の所作は全くの未熟ですが^^;


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鬢付油の製作(定期)

髪油(鬢付油)を製作しました。
香料や着色料を使用せず酸化防止剤も使っていないため定期的に少量ずつ自家製作しています。
主に木蝋を主材としています。

気温が下がってきているので、少し木蝋の量を減らして柔らかくしました。
木蝋は常温では固形ですので整髪するには適当な材料ですが、気温が低くなるにつれ固くサラサラになる感じがあります。
程よく粘りがあったほうが櫛の通りやおくれ毛をなでつけるには都合が良いので季節の気温に合わせて粘度を調整しています。

今回、髪油製作時にプリンカップを使用しました。
プリンカップはアルミ製のため、熱伝導率が高く温度管理しやすいのです。
熱の伝導率が高いことで作業時間が短縮できれば加熱による酸化の進行を少しでも防ぐことになるのではないかと。

プリンカップを使って作ったら美味しそうになりました🍮


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着物仕立て前の処理(水通し、湯のし)

着物の仕立て前に行う反物の処理「水通し(湯通し)」「湯のし」、江戸は新宿、西武新宿線中井駅からほど近い中村湯のし店さんへお願いしています。

毎度、ご店主さんと若旦那さんとの話が楽しい。
着物以外の共通の趣味での話がほとんどです。

中村湯のし店さんのHP

中村湯のし店

水通し、湯のし 仕上がった反物。

毛織ですが柔らかく するっとふわっとした風合い。
変わった織り柄なのです。

単衣の長着を予定していますが反幅が一尺一分しかないので裄は接ぎを入れる必要があります。

さて、次は仕立てですが、以前の投稿に記しましたとおり、今までお願いしていた和裁士さんが仕立てできなくなってしまったのでどちらにお願いするか…です。


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今までお願いしていた和裁士さんが…

着物の仕立ては毎度同じ和裁士さんにお願いしていました。

いくら仕立て寸法表があっても店や和裁士さんが違えば「何か違う」ということはあります。
特に男の対丈はそれが顕著だと思います。
私の体型や着方、着姿に合わせ、細かい要望をうまく仕立て上げてくれる和裁士さんは大事な存在です。

今まで仕立てをお願いしていた和裁士さん、しばらく連絡が途絶えていて心配だったのですが、病気で入退院を繰り返す状態で仕立てることができなくなっていました。

ご家族の伝言で、直しのために預けていた着物が返ってきました。

細かいところに気配り頂き、とても丁寧な仕事で気に入っていた和裁士さんだったのですが…

写真は、数年前、私の羽織を採寸する和裁士さんです。

回復を願うばかりです。


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木櫛 椿油塗布の儀

木櫛で髪を解いていると汚れが付着するため、たまに手入れを行う必要がでてきます。

付着した汚れを歯ブラシで取り椿油を塗って数時間放置、その後は紙でしっかり拭き取ります。

◎写真は椿油を塗って放置している状態で光沢があります。

椿油を塗った木櫛

髪に木蝋を主材とした髪油、鬢付油を使っていると椿油を塗った木櫛の効果は明らかです。
しかし、髪に必要以上椿油が付くと鬢付油の効果が落ちるため気をつける必要があります。
あくまでも櫛の通りを少し良くするためです。

椿油を髪に使われる方がおられますが、ほんの少し使っただけでも櫛の通りが良くなり髪はさらさらつるんつるんになりますよ。


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髷について(鬢付油と直毛補正)

福沢諭吉の写真に横向きで髷がはっきり写っている写真があります。

およそ、これが当時の髷の実際だろうと思います。

他の幕末の写真を見ても、現代の時代劇などで見かける髷のかつらに比べ、髷尻は小さく刷毛先は細く、もみあげは剃り落としている事が多いです。

髷のかつらは、演劇、舞台用として誇張した部分が多いわけで、実際に髷を結ってみると、当時の写真に納得がいくことが多いのです。

 

今回は福沢諭吉の写真を見ていて、気がついたことがあります。

髷尻から刷毛先にかけては毛の束というより、もはや硬そうな蝋燭の「棒」に見えます。
※鬢付油の主材料と和蝋燭の材料はともに木蝋です。

このことから、

髷尻から刷毛先のみ かなり鬢付油の量を多くしているのだろう

と推察しました。

 

まとまったきれいな刷毛先にするには...

私の毛はくせ毛でして、元々の状態で抜けた髪を放置すると勝手に直径一寸くらいに巻きます。

このくせ毛を補正するために直毛に補正するこてを購入しました。

サロニアという会社の二千五百円程度で購入できるものです。

何度か試してみた結果・・・

あらかじめこての温度を百六十度程度で直毛に補正しておき、全体に鬢付油をなじませて束ね結い。

福沢諭吉さんの写真から推察したように髷尻から刷毛先になる部分にさらに鬢付油を付け、こての温度を百度ほどにしてなじませる。(温度を高くすると鬢付油が気化してしまう)

元結を使って髷を結い上げたあと、刷毛先をこてで温めて整える。
冷えると鬢付油が固まって形が維持できる。

先日、 所澤神明社へ参拝 時の写真から私の髷部分を拡大したものですが、髷尻から刷毛先は今までの三倍くらいの鬢付油を使用していて比較的まとまりが良く維持ができていました。
(少々「おくれ毛」で乱れがあります)

しかし、福沢諭吉さんは鬢付油をもっと多く使っているのではないかと思いました。
蝋燭のような棒にはなってませんので(笑)

尚、「ちょんまげ」は江戸時代まで髪が少ない年輩の方の髷を揶揄した言葉。
また、明治時代には髷を結っている人に対して揶揄した言葉です。
時代考証された時代劇で「ちょんまげ」という台詞は出てきません。
地毛で髷を結う人に対して失礼な言葉です。
そのため、当ブログの本文では「髷」または髷の名称(総髪・本多髷・くわい髷など)を使用し「ちょんまげ」は使わないようにしています。
※但し、お相撲さんは普段の髷を業界として「ちょんまげ」と言うようです。


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所澤神明社へ参拝

所澤神明社さんへ参拝しました。

”きちんと”(簡易的ではなく)髷を結ったのは久しぶりでした。

毛織単衣の着物に袷の羽織でしたがまだ暑くて。
少々汗ばむほどでした。
すでに十月も下旬ですが気温としては綿麻でも良いかも(・_・;)

 

 


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写真展在場と終了

長野県白馬村 白馬五竜エスカルプラザで開催していました

重金一正 写真展「五龍岳・遠見尾根」

令和六年十月十一日から十五日まで写真展会場に在場いたしておりました。

毎度おなじみ、柴犬のうめちゃんと記念写真を撮ったり

お客様がいないときに自撮りなどしつつ😅

朝、アルプス平を散歩していましたら、夏の白馬五竜ナイトゴンドラの時に、星の撮影についてご案内した方に呼び止められました。
その後に撮影したという星の写真を見せて頂きましたが天の川バッチリ!で喜ばれていました。

お役に立てて何よりでした。

写真展終了日の翌日、十六日は撤収作業を行いました。

大変暑い夏でしたが、多くの方にお立ち寄りいただきましてありがとうございました。


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紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)

令和六年十月二日 夜明け前、東の空が明るくなり始めた頃、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)を自宅から撮影しました。

撮影日時 令和六年十月二日四時四十九分

構図は投稿用に上下を少し切っています。
見事な彗星で双眼鏡でも尾がはっきり見えていていました。

 


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