『武蔵野話』という本

生まれてから今まで、武蔵野の地、東京の北西部や旧入間郡などほぼ所沢市周辺の市町村で過ごしていますが、写真を撮影していると、時に、被写体となる対象物の歴史などを知りたくなります。

どんなものでも過去があって今があり、その今を撮影する。そして撮影したその今は時とともにまた歴史となってゆくわけです。

日本の古本屋」というサイトに登録していまして、たまに資料となりそうな本を購入しているのですが、今回も検索しながら探していましたら、京都の古本屋さんに内容も価格も良い本がありましたので、注文しました。

江戸時代の文化十二年(1815年)に刊行された斎藤鶴磯著の『武蔵野話』を原本として、大正十五年、昭和二十五年に復刊があり、その後、昭和四十四年に活字化されたものを出版、今回購入したものは昭和五十七年刷で最新版です。

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以前、二十年住んでいた所沢市小手指(旧北野村)のことが書かれています。
実は、その小手指のことがこの本を買うきっかけとなり、一番知りたかったことがこの本には書かれているのです。

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現在の所沢市小手指一帯(旧北野村)は、昔、小手指ヶ原と呼ばれ新田義貞と鎌倉幕府との戦いをはじめ、三回戦場となった古戦場なのです。

小手指は二百年前は「籠手差」と書いたようです。

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小手指(旧北野村)の隣、所沢村(野老澤村)のことも書かれています。ちょうど、旧市役所周辺のことが街並みとして描かれていまして、「人々」が描かれている様子からなかなか賑わっていたようです。

活字化されているとはいえ、ひらがなが現代の文字になっている程度で、漢字は旧字だったり、200年前の文章のままのようです。

理解できるように読み込んでみようと思います。

 

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