鬢付け油の材料として使いやすいのは木蝋か白蝋か

鬢付け油を自作する場合、木蝋と白蝋、どちらが使いやすのか。

『木蝋』はハゼノキの果皮から圧搾して得られる油脂で生蝋とも呼ばれます。
『白蝋』は木蝋から精製して不純物が取り除かれ、漂白したもの。

写真上:木蝋で作った鬢付け油
写真下:白蝋で作った鬢付け油

白蝋を使って鬢付け油を作ってみたのですが、今までの木蝋を主原料とした鬢付け油に比べ、同じ配合比率にしてもかなり硬いです。

融点は木蝋が52.6度、白蝋が52.4度でほぼ同じですが、白蝋はニ塩基酸が含まれていないため、木蝋のような粘り強さは無いとのこと。

白蝋で鬢付け油として扱いやすい硬さにするにはひまし油の割合を少し増やす方法ですが、鬢付け油としての融点が下がってしまいます。
鬢付け油としての融点が下がると、気温の高い時期は溶けて髪型が崩れやすくなります。(私の場合だとおくれ毛が落ちやすくなり刷毛先が崩れやすくなる)

ベタツキ感がなくサラッとしているので硬さを利用して髷の刷毛先に使うのは良さそうです。
ただし、刷毛先を整える時にコテを使う場合に限られそうです。

というわけで、ひまし油で硬さを調整することを前提とした場合、鬢付け油として使うのであれば『木蝋』を原料とするほうが扱いやすいようです。

 


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